膵がん
【種類】
すい臓にできるガンをまとめて膵ガン(すいがん)といっていますが、すい臓のどの部分に発生したかによって分類します。
○膵頭部がん(右のふくらんだ部分)
○膵体部がん(中央)
○膵尾部がん(左端は細長くなっている部分)
※すい臓の細胞には消化酵素をつくる外分泌細胞、消化液の通路・膵管(すいかん)を構成する膵管細胞などがあります。
膵管細胞に発生するがんを膵管がんといい、膵ガンの大多数を占めます。そのため、普通膵ガンといえば膵管ガンのことと考えてください。
・管状腺(かんじょうせん)ガン
・十二指腸乳頭腺(にゅうとうせん)ガン
※インスリンなどのホルモンをつ くる内分泌細胞、
内分泌細胞から発生する膵内分泌腫瘍とはもとの細胞も、症状や経過も全く異なります。
普通、膵がんとは違ったものとしてとり扱います。
・粘液産性膵ガン:膵管ガンの特殊型で粘液を多量につくるガンです。
・島綱胞ガン:ホルモンを分泌するランゲルハンス島に発生する内分泌系のガンです。
【症状】
膵ガンは特徴的な初期症状がないのが特徴といえます。
・吐き気
・食欲不振
・体重減少
・上腹部や中腹部の痛み
・皮膚や白目の黄疸
【診断】
・超音波検査・CTスキャン・MRI
超音波検査⇒腫瘍を発見する
CTスキャン⇒お腹の中を輪切り状に映し出すX線撮影検査。
MRI⇒お腹の中の描き出す磁気で断層像を映し出し、CTとは異なった情報が得られます。
・内視鏡的逆行性胆管膵管造影
ERCP(逆行性胆管膵管造影)
この検査では屈曲可能な内視鏡を喉から胃を通過させ、小腸まで挿入します。
チューブを通して膵液を導く管(膵管)に造影剤を注入し、X線により膵管を明瞭に映し出します。
・経皮経肝胆管造影
PTC(経皮経肝胆管造影)は膵ガンを発見するのに有用な検査の1つです。
この検査では細い針が身体の右側から肝臓を通して刺されます。
造影剤が肝臓の中の胆管に注入されるので、つまっている部分がX線により明らかにされます。
・生検
細胞または組織を摘出し、顕微鏡下で観察をします。
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