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白血病
血液の構造
血液は、３つの血球成分「白血球」・「赤血球」・「血小板」とこれらが浮遊している液体である「血漿」（けっしょう）からなっています。
骨の中にある骨髄には造血幹細胞があり、そこで血球が作られます。
それぞれの働きは・・・
白血球：からだの中に入ってきた細菌・ウイルスなどを殺します。
赤血球：酸素を体のいろいろな組織にまで運搬します。
血小板：けがをしたときに、その部位へ集まって血液を固め出血を抑えます。
白血病はその造血幹細胞に異常が起こり、各血液細胞に育っていく段階のいずれかでがん化し、（規則正しい）分化・（成熟過程をとらずに）未分化の不良血球を作ってしまい、
それが増殖して正常な血球が減ってしまう病気です。
【種類】
白血病は増殖速度により、
| ・ |
急性白血病（短期間で血液の異常細胞が増えること） |
| ・ |
慢性白血病（ゆっくりと異常細胞が増え、正常細胞が減っていくの）に分けられます。 |
ガン化する細胞により、
・骨髄性・リンパ性に分けられます。
◆
急性白血病
骨髄性白血病（AML：Ｍ０、Ｍ１、Ｍ２）
・ 急性前骨髄球性白血病（APL：Ｍ３）
・ 非定型的白血病（AUL）
・ 骨髄単球性白血病（AMMoＬ：Ｍ４）
リンパ性白血病（ALL：Ｌ１、Ｌ２、Ｌ３）
単球性白血病（AＭｏL：Ｍ４）
◆ 慢性白血病
骨髄性白血病（CML）
・ 若年型慢性骨髄性白血病（JCML）
リンパ性白血病（CLL）
単球性白血病（CＭｏＬ）
骨髄単球性白血病（CMMｏＬ）
◆特殊型
遺伝子の異常、他の疾患（内分泌疾患、膵外分泌疾患、肝疾患）や薬剤（ステロイド服用）が原因で発症します。
赤白血病
好酸球性白血病
好塩基球性白血病
巨核芽球性白血病
形質細胞性白血病
緑色腫
慢性好中球性白血病
成人T細胞白血病
リンパ肉腫細胞性白血病
前リンパ球性白血病
【症状】
■初期がん
ごく初期のがん
| 無症状： |
初期では、ほとんどのがんで自覚症状はないので、気づかないままがんは進行してしまいます。 |
■早期がん
異常感：『なんとなくおかしい』といった程度です。
| 軽い症状： |
しこり、出血（血痰、吐血、下血、不正性器出血など）不快感などが感じられますが、痛みや苦痛を伴なうような激しい症状はありません。 |
■進行がん
苦痛や痛みを感じるようになります。
・食欲不振
・体重減少
・倦怠感
・発熱
■末期がん
全身症状がでます。
・体重減少
・呼吸困難
・極度の貧血（出血や骨髄の造血機能の低下が原因）
・大量出血（腫瘍自体からの出血や血小板の減少が原因）
・吐血、下血
・免疫力低下による感染症の危険（白血球の減少）
・特有の激しい痛み（脊椎や骨盤の骨に転移している）
【診断】
血液、骨髄を調べる検査が行われます。
■急性骨髄性白血病
●全血球数算定検査（ＣＢＣ）
赤血球、白血球および血小板数
赤血球中のヘモグロビン(酸素を運ぶ蛋白質)量
サンプルにおける赤血球の構成比率
●血液化学的検査
身体中の器官、組織によって血液中に放出されるある物質の量を測定するために、血液サンプルを調べる方法です。
●末梢血塗抹標本
芽細胞の存在、白血球の数と種類、血小板数、血球細胞の形の変化について、血液サンプルを調べる手法です。
●骨髄吸引・生検
寛骨または胸骨に針を挿入して骨および骨髄組織の小片を摘出します。
病理医がその両方のサンプルを顕微鏡下で観察し、がんの徴候があるかどうかを調べます。
●細胞遺伝学的分析
染色体に変化があるかどうかをみつけるために血液、骨髄サンプルを顕微鏡下で調べる検査です。
●免疫表現型
細胞表面上の抗原またはマーカーのタイプに基づいて細胞を同定するために用いられる手法です。
この手法は免疫系の正常な細胞とがん細胞を比較することでAMLのサブタイプを診断するために用いられます。
■急性リンパ性白血病
●全血球数算定検査（ＣＢＣ）
赤血球、白血球および血小板数
赤血球中のヘモグロビン(酸素を運ぶ蛋白質)量
サンプルにおける赤血球の構成比率
●末梢血塗抹標本
芽細胞の存在、白血球の数と種類、血小板数、血球細胞の形の変化について、血液サンプルを調べる手法です。
●骨髄吸引・生検
寛骨または胸骨に針を挿入して骨および骨髄組織の小片を摘出します。
病理医がサンプルを顕微鏡下で観察し、異常な細胞があるかどうかを調べます。
●細胞遺伝学的分析
リンパ球内の染色体に変化があるかどうかをみつけるために血液、骨髄サンプルを顕微鏡下で調べる検査です。
●免疫表現型
Bリンパ球またはTリンパ球から悪性リンパ球（がん）が生じていないかどうかを発見するため、
血液、骨髄サンプル中の細胞を顕微鏡下で調べる検査です。
■慢性骨髄性白血病
●全血球数算定検査（CBC）
赤血球、白血球および血小板数
赤血球中のヘモグロビン（酸素を運ぶ蛋白質）量
サンプルにおける赤血球の構成比率
●血液化学的検査
身体中の器官、組織によって放出されるある物質の量を測定するために、血液サンプルを調べる手法です。
●細胞遺伝学的分析
血液や骨髄のサンプル中の細胞にフィラデルフィア染色体のような特定に変異する染色体が含まれているか顕微鏡で調べる手法です。
●骨髄吸引・生検
寛骨または胸骨に針を挿入して骨および骨髄組織の小片を摘出します。
病理医がサンプルを顕微鏡下で観察し、異常な細胞があるかどうかを調べます。
■慢性リンパ性白血病
●全血球数算定（CBC）検査
赤血球、白血球および血小板数
赤血球中のヘモグロビン（酸素を運ぶ蛋白質）量
サンプルにおける赤血球の構成比率
●細胞遺伝学的分析
リンパ球内の染色体の構造的、数的変化をみつけるために血液、骨髄のサンプル細胞を顕微鏡下で調べる検査です。
●免疫表現型
Bリンパ球またはTリンパ球から悪性リンパ球（がん）が生じていないかどうかを発見するため、
血液、骨髄サンプル中の細胞を顕微鏡下で調べる検査です。
●骨髄吸引・生検
寛骨または胸骨に針を挿入して骨および骨髄組織の小片を摘出します。
病理医がサンプルを顕微鏡下で観察し、異常な細胞があるかどうかを調べます。
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